朝に飲むべきサプリランキング6選|科学的根拠で選ぶパフォーマンス向上サプリ
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「朝からだるい」「午前中に集中できない」「朝活を始めたいけど続かない」
こんな悩みを抱えているなら、朝に飲むサプリを見直すタイミングかもしれません。
しかし、ネット上には「朝スッキリ目覚めるサプリ」として紹介されているものの多くが、実は夜に飲んで睡眠の質を高めることで間接的に朝を改善するタイプのサプリです。GABAやグリシン、メラトニンなどがその代表例です。
本記事では、そうした「夜→朝」のアプローチではなく、朝に直接飲むことでパフォーマンスを最大化するサプリを、科学的根拠に基づいてランキング形式で紹介します。
査読済み論文や大学・研究機関のデータをもとに、「なぜ朝に効くのか」「どのように作用するのか」を徹底解説。エビデンスベースで選びたい方のための決定版ガイドです。
※補足※
本記事で紹介しているカフェイン、テアニン、クレアチン、ロディオラ、ビタミンB群は、当サイトでも取り扱っている成分です。しかし、このランキングはあくまで科学的エビデンスに基づいて作成しており、商品バイアスをかけていません。各成分の研究データを公平に評価した結果です。
朝に飲むサプリと夜に飲むサプリは別物

サプリメント選びで最も重要なのは、「いつ飲むか」によって必要な成分が全く異なるという事実です。
夜向きサプリの特徴(朝には不向き)
多くのサイトで「朝スッキリ目覚めるサプリ」として紹介されているのは、以下のような副交感神経を優位にする成分です:
- GABA(ギャバ): リラックス作用、睡眠の質向上
- グリシン: 体温低下を促し入眠をサポート
- テアニン(単独): 抗不安作用、リラックス効果
- メラトニン: 睡眠ホルモン、体内時計調整
これらは確かに睡眠の質を高め、結果的に「朝の目覚めが良くなる」効果があります。しかし、朝に飲むと逆効果になる可能性があります。
ある専門家は次のように警告しています:
「睡眠サプリに含まれるGABAやグリシン、テアニンなどの成分は、リラックスには良いのですが、朝の目覚めをサポートする働きはあまり期待できません。むしろ副交感神経を強く働かせすぎると、翌朝のだるさを助長する場合もあります」
(出典:オアディスワン「朝起きられないサプリ 専門家が教える選び方」)
朝向きサプリの特徴
一方、朝に必要なのは以下のような作用です:
- 覚醒作用: 脳を活性化し、集中力を高める
- エネルギー産生: 細胞レベルでATP(エネルギー通貨)を効率的に生成
- ストレス耐性: 一日の活動に対応できる心身の準備
- 神経伝達物質の最適化: ドーパミン、ノルアドレナリンなどの調整
この違いを理解せずにサプリを選ぶと、「効果がない」どころか「朝がさらにだるくなる」という逆効果を招く可能性があります。
朝サプリの科学的選び方|3つの評価軸

本ランキングでは、以下の3つの基準で各成分を評価しました。
① エビデンスの質と量
- 査読済み論文の数
- ランダム化比較試験(RCT)の有無
- 研究機関の信頼性(大学、国立研究所など)
- 再現性の確認
② 作用メカニズムの明確性
「なんとなく効く」ではなく、なぜ効くのかが生化学的に説明できるか。
例えば:
- 血液脳関門を通過するか
- どの受容体に作用するか
- エネルギー代謝経路のどこに関与するか
③ 朝特有のニーズへの適合性
- 覚醒作用があるか
- エネルギー産生を促進するか
- 朝の時間帯に飲むことでメリットがあるか
- 夜に飲むと逆効果になる成分ではないか
これらの基準をクリアした成分のみを、科学的根拠の強さに基づいてランキング化しました。
朝に飲むべきサプリランキングTOP5【エビデンスベース】
-
朝に飲むべきサプリランキングTOP6【エビデンスベース】
第1位:カフェイン + L-テアニン【相乗効果で最強】
総合評価: ★★★★★(最高レベル)
朝のパフォーマンス向上において、最も強力なエビデンスを持つのがカフェインとL-テアニンの組み合わせです。
科学的根拠
- 伊藤園の脳波研究(2021年)
健康な大学生12名を対象に、カフェイン100mgとテアニン50-100mgを併用した実験では、カフェイン単独群と比較して:
- 前頭葉の血流が有意に増加(p<0.01)
- α波帯域が最適化
- カフェインの過度な興奮作用を抑制しながら覚醒効果を維持
(出典:伊藤園ニュースルーム「テアニン摂取による中枢神経興奮作用緩和を確認」)
- fMRI研究(2018年)
健康な成人男性9名を対象にした機能的磁気共鳴画像法(fMRI)研究では:
- L-テアニン200mg + カフェイン160mg併用群は、プラセボと比較して反応時間が26.7ミリ秒短縮(p=0.037)
- 注意の偏差が減少し、「心の遊走(マインドワンダリング)」が抑制された
- 視覚的注意を調節する脳領域で最適化が確認された
(出典:J-GLOBAL「L-テアニンとカフェインは心の遊走を低下させることにより視覚刺激への標的特異的注意を改善する」)
- カーリング選手のパフォーマンス研究
エリートカーリング選手を対象とした二重盲検プラセボ対照試験では:
- カフェイン + L-テアニン併用群(各6mg/kg)は、ショットの精度が有意に向上
- ストループテストの反応時間とエラー率が改善
- カフェイン単独、L-テアニン単独では有意差なし
(出典:スポーツ栄養Web「カーリングのショット精度は、カフェインとL-テアニンの併用で向上する」)
なぜ相乗効果が生まれるのか
カフェインはアデノシン受容体を阻害することで覚醒作用を発揮しますが、過度に摂取すると不安や焦燥感を引き起こします。
一方、L-テアニンは血液脳関門を通過し、グルタミン酸受容体に作用。GABAの活性を高め、ドーパミンとα波の生成を増加させます。
この2つを組み合わせることで:
- カフェインの覚醒効果はそのまま維持
- 不安や焦りなどの副作用を軽減
- 集中力と冷静さを同時に実現
緑茶に含まれる成分の組み合わせとして、長年人類が活用してきた理由がここにあります。
推奨摂取量と比率
伊藤園の研究では、カフェイン:テアニン:アルギニン = 1:2:2の比率が最も効果的とされています。
朝の標準的な摂取量:
- カフェイン: 100-150mg
- L-テアニン: 200-300mg
飲むタイミング
起床後30分〜1時間以内。朝食と一緒に摂取すると吸収が安定します。
第2位:ビタミンB群【エネルギー代謝の基礎】
総合評価: ★★★★★(必須レベル)
ビタミンB群は、朝のエネルギー産生において最も基本的で不可欠な栄養素です。
科学的根拠
ビタミンB群(B1、B2、B6、B12、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチン)は、三大栄養素(糖質・脂質・タンパク質)をATP(アデノシン三リン酸)に変換するTCA回路(クエン酸回路)で補酵素として機能します。
滋賀県立大学の柴田克己教授らの研究では、尿中2-オキソ酸(エネルギー代謝の中間産物)の排泄量を測定することで、ビタミンB群の充足度を評価する新しい方法を開発しました。
ラットを用いた実験で:
- ビタミンB1、B2、B6、B12低減食を29日間与えたラットは、エネルギー代謝異常を示した
- B1、B6、B12のみ補給では改善傾向にとどまった
- B2を追加(B1、B2、B6、B12)すると2-オキソ酸排泄量が有意に改善
この結果は、ビタミンB2がエネルギー代謝のボトルネックになっていたことを示しています。
(出典:からだ健康サイエンス「疲労対処の新常識ビタミンB2の役割」)
各ビタミンB群の役割
- ビタミンB1(チアミン): 糖質代謝、神経機能維持、疲労回復
- ビタミンB2(リボフラビン): 糖質・脂質・アミノ酸代謝、抗酸化
- ビタミンB6(ピリドキシン): アミノ酸代謝、神経伝達物質合成
- ビタミンB12(コバラミン): 赤血球生成、DNA合成、神経機能
- ナイアシン(B3): NAD+産生、エネルギー代謝
- パントテン酸(B5): コエンザイムA合成、ストレスホルモン産生
- 葉酸(B9): 細胞分裂、赤血球生成
- ビオチン(B7): 糖新生、脂肪酸合成
なぜ朝に飲むべきか
ビタミンB群は水溶性のため、体内に蓄積できません。朝にまとめて飲んでも、夕方には尿として排泄されてしまいます。
そのため、朝・夕の1日2回に分けて摂取することが推奨されています。
朝食時に摂取することで:
- 一日のエネルギー産生をスムーズに開始
- 脳のエネルギー供給を最適化
- 神経伝達物質(ドーパミン、セロトニン)の合成をサポート
推奨摂取量
厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」に基づく推奨量(成人):
- ビタミンB1: 男性1.4mg、女性1.1mg
- ビタミンB2: 男性1.6mg、女性1.2mg
- ビタミンB6: 男性1.4mg、女性1.1mg
- ビタミンB12: 2.4μg
第3位:クレアチン【脳のエネルギー供給】
総合評価: ★★★★☆(新興エビデンス)
クレアチンは筋肉のサプリというイメージが強いですが、近年の研究で脳のエネルギー代謝とメンタルパフォーマンスへの効果が注目されています。
科学的根拠
- 脳内クレアチン増加の確認
2015年のJournal of Neuroscienceの研究では:
- クレアチン20g/日を7日間経口摂取することで、脳内のクレアチン量が約10%増加
- クレアチンは血液脳関門を通過することが確認された
(出典:Unitecフーズ「筋肉だけではない!?今注目を集めるクレアチンの脳機能効果」)
- ストレス下での認知機能改善
睡眠不足状態の被験者にクレアチン20g/日を7日間投与した実験では:
- 選択反応時間、気分状態、平衡感覚が有意に保たれた
- プラセボ群では睡眠不足による認知機能低下が顕著
(出典:スポーツ栄養Web「クレアチンと脳の健康を考察 認知機能や記憶力を改善?」)
- eスポーツプレイヤーの実験
eスポーツプレイヤーを対象とし、ゲームプレー2.5時間前後のストループ試験を実施:
- クレアチン摂取群は非摂取群に比べ試験の正確性が有意に改善(p<0.05)
(出典:Unitecフーズ)
- 日本での研究
筑波大学や理化学研究所の研究では:
- 高齢者(68-85歳)にクレアチン20g/日を摂取させると記憶力が改善
- 若年成人では明確な効果が見られなかった
- ストレス下や高齢者など、脳に負荷がかかっている場合に効果を発揮
(出典:科研費データベース)
作用メカニズム
脳は体重の2%程度ですが、全エネルギーの約20%を消費しています。
クレアチンは:
- 脳内でクレアチンリン酸に変換され、ATP産生を促進
- 特に前頭葉のエネルギー供給をサポート
- 神経保護作用、シナプス強化
なぜ朝に飲むべきか
クレアチンの効果は長期的な摂取で脳内貯蔵量を増やすことで発揮されます。
朝に飲むメリット:
- 一日の認知活動に備えて脳のエネルギーを最適化
- 朝食と一緒に摂取すると吸収効率が高い
- 夜に飲むと睡眠に影響を与える可能性がある(エネルギー産生促進のため)
推奨摂取量
- ローディング期(初期5-7日間): 20g/日を4回に分けて
- メンテナンス期: 3-5g/日
脳への効果を求める場合は、少なくとも4週間以上の継続摂取が推奨されます。
第4位:ロディオラ(イワベンケイ)【朝向きアダプトゲン】
総合評価: ★★★★☆(伝統+科学)
ロディオラは、北半球の高山地帯に自生するアダプトゲンハーブです。アシュワガンダと並んで注目されていますが、作用メカニズムが正反対です。
科学的根拠
- 慢性疲労への効果(ウクライナ研究)
慢性疲労を抱える被験者100名を対象にした研究では:
- ロディオラ抽出物200mgを1日2回、8週間投与
- 1週目から疲労症状の減少が開始
- 8週目には有意な改善が確認された
(出典:ナイトプロテインPLUS「ロディオラとは?7つの効果と適切な摂取方法」)
- 作用メカニズムの違い
- ロディオラ: 交感神経を優位にし、ストレスへの抵抗力を高める
- アシュワガンダ: 副交感神経を優位にし、気分を落ち着かせる
この違いから、ロディオラは朝向き、アシュワガンダは夜向きと言えます。
(出典:はやかわカイロプラクティック「アシュワガンダとロディオラを実際に試して比較」)
- 運動後の疲労軽減
ロディオラは運動後の乳酸と脂肪酸濃度を減少させ、疲労の軽減に寄与します。
主要成分
- ロサビン
- ロジン
- ロサリン
- サリドロシド
これらの固有成分が抗酸化作用、抗ストレス作用を発揮します。
なぜ朝に飲むべきか
ロディオラの交感神経活性化作用は、朝の覚醒をサポートします。
実際の使用者レポート:
「朝からどことなく身体がダルい日でも、ロディオラを飲んでいると目の前のタスクに全集中できる時間が増え、深く長く集中できる」 「正直集中できすぎて怖いレベルなので、頻繁には飲みすぎないようにしています」
(出典:良い旦那さんを目指すブログ「ロディオラを飲んでみて感じた効果とおすすめの飲むタイミング」)
推奨摂取量と注意点
- 標準用量: 200-400mg/日(ロサビン3%標準化)
- 朝または午前中に摂取
- 夜の摂取は避ける(交感神経活性化により睡眠に影響)
第5位:オメガ3脂肪酸(EPA・DHA)【朝摂取で効果アップ】
総合評価: ★★★☆☆(タイミング重要)
オメガ3脂肪酸(EPA・DHA)は、健康全般に重要な成分ですが、摂取タイミングによって効果が変わることが明らかになっています。
科学的根拠
時間栄養学の研究
魚油による中性脂肪の低下効果を期待する場合、朝の摂取が夕方よりも効果的であることが研究で示されています。
(出典:ダイケンバイオメディカル「サプリメントを飲むタイミングはいつ?」)
作用メカニズム
- EPA: 抗炎症作用、血流改善
- DHA: 脳の構造成分(脳の脂質の約10%)、神経伝達物質の調整
なぜ朝に飲むべきか
- 身体を目覚めさせるサポート
- 朝食時の脂質と一緒に摂取すると吸収率が高まる
- 一日の代謝を最適化
推奨摂取量
- EPA+DHA合計: 1,000-2,000mg/日
- 朝食後に摂取
第6位:L-チロシン【ストレス・睡眠不足時の緊急サポート】
総合評価: ★★★☆☆(条件付きで強力)
L-チロシンは、ドーパミン・ノルアドレナリンの前駆体となるアミノ酸です。ストレス下や睡眠不足時に限定して強力な効果を発揮します。
科学的根拠
- 米軍の寒冷・低酸素研究(Banderet & Lieberman, 1989)
健康な兵士を対象に、極限環境(4,700m高度、15℃)で実験:
- L-チロシン150mg/kg投与群は、プラセボ群と比較して認知機能の低下が有意に軽減
- 反応時間、記憶力、追跡タスクで改善
(出典:NCBI「Tyrosine and Stress: Human and Animal Studies」)
- オランダ軍事訓練研究(Deijen et al., 1999)
戦闘訓練中の士官候補生21名を対象:
- L-チロシン2g/日を5日間投与
- 記憶タスクと追跡タスクで有意な改善
- 収縮期血圧が低下
(出典:PubMed「Tyrosine improves cognitive performance and reduces blood pressure in cadets」)
- 睡眠不足研究(Naval Aerospace Medical Research Laboratory, 1995)
24時間以上覚醒した被験者に対し:
- L-チロシン150mg/kg投与で、精神運動タスクの低下を軽減
- 高イベント率の警戒タスクでミス確率が有意に減少
- 効果は約3時間持続
(出典:PubMed「The effects of tyrosine on cognitive performance during extended wakefulness」)
重要な制限事項
**Leiden大学の包括的レビュー(2015年、Journal of Psychiatric Research)**が結論づけたこと:
「チロシンは神経伝達物質が一時的に枯渇している状況(ストレス、睡眠不足など)でのみ効果を発揮。健常者の通常状態では明確な効果なし」
つまり:
- ❌ 日常的な朝のパフォーマンス向上には不向き
- ✅ 徹夜明け、試験・プレゼン前、極度の疲労時など緊急時に特化
作用メカニズム
L-チロシンは以下の経路で神経伝達物質に変換されます:
L-チロシン ↓ (チロシン水酸化酵素 + ビタミンB6) L-ドーパ ↓ ドーパミン(やる気・集中力) ↓ ノルアドレナリン(覚醒・注意力) ↓ アドレナリン(闘争・逃走反応)ビタミンB6が不足していると、チロシンからドーパミンへの変換効率が低下するため、B群との併用が推奨されます。
なぜ朝に飲むべきか(条件付き)
通常の朝:
- 効果は限定的、他のサプリを優先すべき
以下の状況下での朝:
- 徹夜明けの重要会議・プレゼン
- 試験前の高ストレス状態
- 極度の疲労・睡眠不足時
こうした「緊急時」に限定して、朝の摂取が効果的です。
推奨摂取量
通常時(予防的):
- 500-2,000mg/日
- 朝食前または昼前の空腹時
ストレス・睡眠不足時(緊急対応):
- 3,000-9,000mg/日(体重1kgあたり100-150mg)
- 分割摂取推奨
- 起床後すぐ
注意: 1回の上限は5,000mg程度。過剰摂取は頭痛や吐き気を引き起こす可能性があります。
重要な注意点
理化学研究所の研究(2017年)が警告:
ドーパミンβヒドロキシラーゼ(DBH)が低下している人(腸内環境悪化など)がチロシンを大量摂取すると:
- ドーパミンばかりが増加し、ノルアドレナリンは増えない
- ドーパミンとノルアドレナリンのバランスが崩れる
- ドーパミンは過剰だと神経毒となり、活性酸素を発生
(出典:オーソモレキュラー医学「ドーパミンとセロトニンの調節法」)
対策:
- 腸内環境を整えることが最優先
- むやみな高用量摂取は避ける
- ビタミンB6と併用する
各サプリの効果的な組み合わせ方
基本セット(初心者向け)
朝食時:
- カフェイン100mg + L-テアニン200mg
- ビタミンB群(複合体)
- オメガ3(1,000mg)
このセットだけで、エネルギー代謝の基礎を整え、覚醒と集中力を高めることができます。
アドバンスセット(高パフォーマンス追求)
朝食時:
- カフェイン150mg + L-テアニン300mg
- ビタミンB群(複合体)
- クレアチン3-5g
- ロディオラ200-400mg
- オメガ3(1,000mg)
注意: ロディオラとカフェインの併用は刺激が強すぎる場合があります。まずは単独で試し、体調を見ながら調整してください。
緊急時セット(徹夜明け・高ストレス時)
朝食時(または空腹時):
- L-チロシン3,000-6,000mg(分割摂取)
- ビタミンB群(特にB6重視)
- カフェイン100mg + L-テアニン200mg
重要: チロシンは緊急時のみ。日常的な使用は推奨されません。
相乗効果が期待できる組み合わせ
-
カフェイン + テアニン + ビタミンB群
- カフェインとテアニンの相乗効果
- ビタミンB群がエネルギー基盤を提供
-
クレアチン + ビタミンB群
- クレアチンがATP供給
- ビタミンB群がTCA回路を最適化
-
チロシン + ビタミンB6
- B6がチロシン→ドーパミン変換を促進
- 相乗効果で神経伝達物質の合成を最適化
-
ロディオラ + オメガ3
- ロディオラが交感神経活性化
- オメガ3が抗炎症・血流改善でサポート
朝サプリを選ぶ際の注意点
① 避けるべき成分(朝に不向き)
以下の成分は副交感神経を優位にするため、朝の摂取は避けましょう:
- GABA: リラックス作用が強すぎる
- グリシン: 体温低下を促し眠気を誘発
- メラトニン: 睡眠ホルモン、朝に飲むと体内時計が乱れる
- バレリアン: 強力な鎮静作用
- 5-HTP: セロトニン前駆体、過度のリラックス
② 個人差への対応
サプリメントの効果には大きな個人差があります。
考慮すべき要因:
- 年齢(高齢者はクレアチンの効果が出やすい)
- 遺伝的体質(カフェイン代謝速度など)
- 食生活(ベジタリアンはクレアチン欠乏しやすい)
- ストレスレベル(ストレス下でクレアチンやチロシンの効果↑)
- 睡眠状況(睡眠不足時はカフェイン+テアニン、チロシンが特に有効)
- 腸内環境(チロシンの効果を左右するDBH酵素に影響)
③ 継続期間の目安
サプリメントは即効性と蓄積効果の2種類に分かれます:
即効性(30分〜2時間):
- カフェイン + L-テアニン
- ロディオラ
- L-チロシン(ストレス下)
蓄積効果(2週間〜3ヶ月):
- ビタミンB群: 2週間〜1ヶ月
- クレアチン: 4週間〜3ヶ月
- オメガ3: 1〜3ヶ月
少なくとも1ヶ月は継続してから効果を判断することをおすすめします。
④ 過剰摂取に注意
水溶性ビタミン(B群):
- 余剰分は尿として排泄されるため、比較的安全
- ただし、ビタミンB6の過剰摂取(長期間200mg/日以上)は神経障害のリスク
カフェイン:
- 400mg/日以下が一般的な安全上限
- 妊娠中は200mg/日以下
クレアチン:
- 30g/日を5年間摂取しても安全性は確認されている
- ただし、腎機能に問題がある場合は医師に相談
L-チロシン:
- 通常の食事では過剰になりにくい
- サプリメントでの過剰摂取は血圧上昇、メラニン増加(シミ・そばかす)のリスク
- 腸内環境が悪い場合、ドーパミン過剰→神経毒のリスク
⑤ 品質の確認
サプリメントは品質がバラバラです。以下を確認しましょう:
- GMP認証: 製造工程の品質管理基準
- 第三者機関の検査: NSF、USPなど
- 成分含有量の明記: 「○○エキス」ではなく有効成分量
- 製造国: 日本、アメリカ、EU圏が比較的信頼性高い
まとめ|朝のパフォーマンスを科学的に最適化する
本記事では、科学的根拠に基づいて朝に飲むべきサプリTOP6を紹介しました。
ランキングのおさらい
- カフェイン + L-テアニン: 相乗効果で集中力・認知機能向上(最強)
- ビタミンB群: エネルギー代謝の基礎(必須)
- クレアチン: 脳のエネルギー供給、ストレス下で効果大
- ロディオラ: 朝向きアダプトゲン、交感神経活性化
- オメガ3: 朝摂取で中性脂肪低下効果↑
- L-チロシン: ストレス・睡眠不足時の緊急サポート(条件付き)
重要なポイント
✅ 朝と夜ではサプリの選び方が全く異なる
✅ 睡眠サプリ(GABA、グリシン)は朝に不向き
✅ カフェイン+テアニンの相乗効果は科学的に証明済み
✅ ビタミンB群は朝・夕の2回摂取が理想
✅ クレアチンやロディオラはストレス下で特に効果を発揮
✅ チロシンは緊急時限定、日常使用には不向き最初の一歩
サプリメント初心者なら、まずは以下から始めてみてください:
ステップ1(1週間目):
- カフェイン + L-テアニン
- ビタミンB群(複合体)
ステップ2(2週間目以降):
- 体調を見ながらクレアチンを追加
- さらに高いパフォーマンスを求めるならロディオラを検討
緊急時のみ:
- 徹夜明けや高ストレス時にチロシンを追加
最も重要なこと
サプリメントはあくまで補助です。以下の基本を整えることが最優先:
- 睡眠: 7-8時間の質の高い睡眠
- 食事: バランスの取れた栄養摂取
- 運動: 適度な運動習慣
- ストレス管理: メンタルヘルスのケア
これらの基盤の上に、サプリメントによる最適化を積み重ねることで、朝のパフォーマンスを最大化できます。
科学的根拠に基づいた選択で、あなたの朝活を次のレベルへ引き上げましょう。
サプリの効果を最大化する方法の参考として私が実際に実践している朝のルーティンはこちらの記事で紹介しています。
朝活で人生が変わる!科学的根拠に基づいた最強の朝ルーティン【実践者が解説】
参考文献・出典
- 伊藤園ニュースルーム「テアニン摂取による中枢神経興奮作用緩和を確認」https://www.itoen.co.jp/news/article/13210/
- 日本薬学会 環境・衛生部会「緑茶とテアニン・カフェインの相乗効果」https://bukai.pharm.or.jp/bukai_kanei/topics/topics55.html
- スポーツ栄養Web「カーリングのショット精度は、カフェインとL-テアニンの併用で向上する」https://sndj-web.jp/news/002617.php
- からだ健康サイエンス「疲労対処の新常識ビタミンB2の役割」https://alinamin-kenko.jp/yakuhou/feature/vitamin/vol01.html
- スポーツ栄養Web「クレアチンと脳の健康を考察 認知機能や記憶力を改善?」https://sndj-web.jp/news/002364.php
- Unitecフーズ「筋肉だけではない!?今注目を集めるクレアチンの脳機能効果」https://www.unitecfoods.co.jp/developmenttips/detail07.html
- 日本経済新聞「筋トレで人気のサプリメント『クレアチン』脳にも効果の可能性」https://www.nikkei.com/article/DGXZQOSG199IS0Z10C25A3000000/
- ナイトプロテインPLUS「ロディオラとは?7つの効果と適切な摂取方法」https://plus.nightprotein.jp/articles/415
- 日本メディカルハーブ協会「アダプトゲン図鑑」https://www.medicalherb.or.jp/archives/263321
- 大正製薬「ビタミンB群とは?多く含まれる食べ物は?」https://brand.taisho.co.jp/contents/tsukare/19/
- オアディスワン「朝起きられないサプリ 専門家が教える選び方」https://orthisone.com/c/wake-up-supplement
- ダイケンバイオメディカル「サプリメントを飲むタイミングはいつ?」https://www.daikenshop.co.jp/article/supplement-time
- PubMed「Effect of tyrosine supplementation on clinical and healthy populations under stress or cognitive demands」https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/26424423/
- PubMed「Tyrosine improves cognitive performance and reduces blood pressure in cadets」https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/10230711/
- NCBI Bookshelf「Tyrosine and Stress: Human and Animal Studies」https://www.ncbi.nlm.nih.gov/books/NBK209061/
- 協和発酵バイオ「アミノ酸の種類と機能|チロシン」https://www.kyowahakko-bio.co.jp/rd/aminonavi/function/modal_18.html
- 理化学研究所「免疫活性化を起因とする不安・恐怖亢進メカニズムの解明」https://www.riken.jp/press/2017/20171024_1/index.html
- オーソモレキュラー医学「ドーパミンとセロトニンの調節法」https://orthomolecularmedicine.tokyo/rootcause/dopaminserotonin/
